ギプス固定について
ギプス固定の問題点
骨折、捻挫の治療においてギプス固定は必要ですがその固定期間に筋肉、関節、骨は一時的に変化してゆきます。これが回復の課程においてリハビリテーションが必要となる理由です。
- 筋肉の萎縮:筋肉を正常に使えない為に起こります。
- 関節の拘縮:関節周辺の筋肉、組織が固くなり起こります。
- 骨量の減少:活動制限による骨の刺激低下により起こります。

ギプス固定後の注意点 ------
ほとんどの場合においては問題ありませんが、時にギプス固定をした後に重大な合併症をきたすおそれがあります。もし、以下のような兆候が出現すればすぐに主治医に連絡をとって下さい。
- 痛み腫れが強くなる
- 爪色が紫色になったり爪を押しても血色が戻らない
- 指先のしびれ、うずき、動きが鈍くなる
- ギプス内に炎症がおこっている

治療:R.I.C.E.がポイント
受傷後の腫れが出現してきた:これはあなたの体が正常で自然な反応です。増加した血流と体液の環流は創部を保護し損傷された組織をとり去ってくれます。しかし、過剰な腫れはやっかいで治癒を阻害します。予防および対処策としては以下にあげるR.I.C.E.を心がけて下さい。
食生活として十分なビタミン、ミネラル特にカルシウム、蛋白質は治癒課程を助けます。たばこは逆に働きます。
- Rest(安静):受傷初期の安静は体力の消耗を抑え、また合併症の併発を防ぎます。
- Immobilization(固定):固定の必要な意義を十分理解しましょう
- Cold(冷やす):冷やす事で痛みや腫れの軽減が望めます
- Elevation(挙上):患部を心臓よりも高くあげる事で血液の環流が良くなり腫れ、痛みを軽減されます
その他ギプス上からの筋肉の運動(等尺性運動)は筋萎縮を軽減し筋緊張を保ち血流を保ちます。手指、足趾及び隣接の関節の運動も効果あります。これら運動のについては主治医の指示の元開始して下さい。

ギプスと上手に付き合うために
- 痛みの管理:もし痛みが増強するならもう少し安静と挙上が必要です。それでも持続するなら主治医に相談し適切な指示及び投薬を受けて下さい。
- 濡らさないで:ギプスを濡らすと弱くなったり、中で皮膚がふやけて障害を起こしたり悪臭の原因になります。入浴の際にはビニール袋等で保護して下さい。

- 歩行の際は:固定後必要に応じて、あなたにあった松葉杖、キャストブーツを処方します。また体重の荷重については必ず指示に従い使用をして下さい。
- 痒みについて:決してハンガー、定規等をギプス内に入れて掻かないで下さい。皮膚を傷つけ感染の原因となります。ヘアードライアーの冷風が効果的な場合もありますし我慢できない場合は主治医に相談して下さい。

Reference & Quotation: SPRAINS AND FRACTURES - Understanding Healing and Recovery 
Translation: Yasuyuki Tanaka, M.D.